「モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める？」と不安に感じたことはありませんか。近年、【リチウムイオン電池】の発火事故増加を背景に、航空各社や国土交通省はバッテリーの持ち込みルールを大きく見直しています。特に100Wh（ワット時）を超える大容量モデルの扱いは年々厳格化し、国内線・国際線で規定や申請条件が異なるため、知らずに違反すれば搭乗時に没収されるケースも実際に発生しています。
さらに、バッテリー容量の「mAh」と「Wh」の換算方法や、ラベル表記のチェックポイントなど、正しい知識がなければ出発当日にトラブルに直面するリスクも。また、端子の絶縁や預け入れ禁止など、安全管理の詳細も把握しておく必要があります。
「どこまでがOKか」「航空会社ごとの違いは？」と迷っている方は必見です。最新の制度改正を踏まえ、安心して機内に持ち込むための具体的な基準や、トラブル回避の実践的なコツをわかりやすく解説します。
このページを最後まで読むことで、「持ち込み不可」や「追加料金」の損失を防ぎ、国内外どこへでも安心して旅行できる準備が整います。
機内持ち込みバッテリーの基本ルールと国内線・国際線の違い
バッテリーの定義と機内持ち込み対象機器
航空機に持ち込めるバッテリーには厳格なルールが定められています。主な対象はリチウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリーや、スマートフォン、ノートパソコン、カメラなどの電子機器です。バッテリー単体だけでなく、機器に内蔵されている場合も対象となります。特にリチウムイオンバッテリーは発火リスクがあるため、容量や個数に制限が設けられています。
バッテリー容量はWh（ワット時）またはmAh（ミリアンペア時）で表記されています。機内持ち込みの際は、製品ラベルやパッケージ記載の容量を必ず確認してください。下記のような機器が代表例です。
- スマートフォンやタブレット
- ノートパソコン
- モバイルバッテリー（10000mAh、20000mAhなど）
- カメラ用バッテリー
容量不明や表示のないバッテリーは持ち込みできない場合があるため、事前確認が重要です。
国内線と国際線における規制の違いと航空会社の対応
国内線と国際線では、バッテリーの機内持ち込みルールに若干の違いがあります。どちらも預け入れ荷物へのバッテリー収納は禁止されており、必ず手荷物として持ち込む必要があります。
容量ごとの持ち込み制限は以下の通りです。
| 容量 | 持ち込み可否 | 個数制限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 100Wh以下 | 可能 | 制限なし | モバイルバッテリー10000mAhや20000mAhはここに該当 |
| 100Wh超～160Wh以下 | 可能 | 2個まで | 大容量モデルは事前申請が必要な場合あり |
| 160Wh超 | 不可 | 持ち込み不可 |
国内線の主要航空会社（ANA、JAL、ピーチなど）は、上記ルールをベースに独自のガイドラインを設定しています。多くの場合、モバイルバッテリーは手荷物でのみ持ち込み可、収納棚への保管は禁止、手元管理が必須です。
国際線では、各国の規制や航空会社の方針が加わるため、さらに厳格な場合があります。特に海外発着便では、容量表示が英語で明記されていない製品や、規格外のものは持ち込みできないケースもあるので注意が必要です。
航空会社ごとのバッテリー対応例（国内線・国際線）
| 航空会社 | 国内線 | 国際線 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| ANA | 上記基準に準拠 | 上記基準に準拠 | 事前申告が必要な場合あり |
| JAL | 上記基準に準拠 | 上記基準に準拠 | 電池容量の明記が必須 |
| ピーチ | 上記基準に準拠 | 上記基準に準拠 | 収納棚への保管不可 |
| その他海外航空 | 航空会社ごとに異なる | 航空会社ごとに異なる | 国ごとの追加制限あり |
航空会社公式サイトで最新情報を確認し、出発前に必ず容量と個数を確認することが、安全な旅行の第一歩です。
バッテリー容量・サイズ・個数制限の最新基準と計算方法
100Wh以下・100Wh超〜160Wh以下・160Wh超の制限詳細
モバイルバッテリーを飛行機で持ち込む際は、容量や個数に厳格なルールがあります。下記の表で、主要な制限内容を整理しています。
| 容量区分 | 機内持ち込み | 個数制限 | 預け入れ | 申請要否 |
|---|---|---|---|---|
| 100Wh以下 | 可能 | 制限なし | 不可 | 不要 |
| 100Wh超～160Wh以下 | 可能 | 2個まで | 不可 | 必要な場合あり |
| 160Wh超 | 不可 | – | 不可 | – |
主なポイント
– 100Wh以下のモバイルバッテリーは制限なく機内持ち込み可能です。
– 100Wh超160Wh以下は2個まで、事前に航空会社への承認が求められる場合があります。
– 160Whを超えるバッテリーは国内線・国際線ともに持ち込み禁止です。
– 預け入れ荷物へのバッテリー収納は禁止されています。
各航空会社（ANA・JAL・ピーチ等）や国際線・国内線で若干の運用差があるため、搭乗前に公式情報を必ずご確認ください。
mAhからWhへの換算とラベル表記の見方
バッテリー容量はmAh（ミリアンペア時）で記載されていることが多いですが、航空機ではWh（ワット時）での表示が基準となります。下記の換算式を使い、正確に容量を確認しましょう。
換算式:
Wh = (mAh ÷ 1000) × 電圧（V）
例:
10000mAh、3.7Vのモバイルバッテリーの場合
10000 ÷ 1000 × 3.7 = 37Wh
ラベル表記の確認ポイント
– 多くの製品は裏面やパッケージに「mAh」「V（電圧）」の記載があります。
– 表示がない場合は利用を避けましょう。また、電圧が書かれていない場合は、リチウムイオンバッテリーの標準である3.7Vで計算するのが一般的です。
– 必ず製品ごとに計算し、100Whを超えないか確認してください。
主な容量例
– 10000mAh（3.7V）→37Wh
– 20000mAh（3.7V）→74Wh
– 30000mAh（3.7V）→111Wh（100Wh超で要注意）
大容量バッテリーの持ち込み時の承認申請と注意点
100Whを超えるモバイルバッテリーまたはポータブル電源を機内に持ち込む場合、一部航空会社では事前申請や承認が必要になります。特に160Wh以下、かつ2個以内であれば、申請により持ち込みが認められるケースが多いです。
申請手続きの流れ
1. 航空会社の公式ウェブサイトで申請ページを確認
2. バッテリーの製品情報（容量、型番、メーカーなど）を入力
3. 承認メールや証明書を受け取り、当日空港スタッフに提示
注意点リスト
– ラベルやデータシート等、容量を証明できる資料を必ず準備してください。
– ANA、JALなど主要航空会社は、それぞれ独自の申請フォームやルールを設けているため、利用前に確認が必須です。
– 国際線の場合、乗り継ぎ先の航空会社や渡航先の規制にも十分注意しましょう。
承認が得られない場合や160Whを超える場合は、持ち込まずに代替手段を検討してください。
機内持ち込みバッテリーの安全管理と梱包・保管の実践的対策
端子の絶縁措置とショート防止の具体例
バッテリーを機内に持ち込む際は、短絡（ショート）による発火リスクを防ぐため、端子部分の保護が不可欠です。特にリチウムイオンバッテリーは衝撃や金属との接触で発熱しやすく、適切な絶縁措置が求められます。
- 絶縁テープで端子を覆う
- 専用ケースやポーチに収納する
- バッテリー同士や金属物と一緒にしない
下記のテーブルは、バッテリー種類別の安全な絶縁方法をまとめたものです。
| バッテリーの種類 | 絶縁方法 | 推奨保管方法 |
|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 端子をテープで保護 | 専用ケースに入れる |
| 乾電池・予備バッテリー | セルごとに絶縁テープで巻く | 密閉型ケースや袋に入れる |
| ノートPC・カメラ用バッテリー | 端子カバーを使用、またはテープ | 機器本体に装着したまま |
このような対策により、安全に機内へバッテリーを持ち込むことができます。
預け入れ荷物への持ち込み禁止と手荷物の管理方法
バッテリーは預け入れ荷物に入れることが禁止されています。その理由は、貨物室で異常発熱や発火が起きた場合、迅速な対応が難しく、飛行機全体の安全性を損なうリスクがあるためです。
手荷物として持ち込む際のポイント
- バッテリーは必ず手元のカバンに入れて管理
- 座席の収納棚や座席下など、目の届く範囲に保管
- 容量や個数の制限（例：100Wh以下は制限なし、100Wh超160Wh以下は2個まで）を事前に確認
特に10000mAhや20000mAhなど大容量バッテリーの場合、Wh（ワット時）換算の容量制限に注意が必要です。また、ANAやJAL、ピーチなど航空会社ごとに細かな規定があるため、各社の公式情報を出発前に確認しましょう。
バッテリー内蔵機器の持ち込み方法と注意事項
カメラ、ノートパソコン、スマートフォンなどのバッテリー内蔵機器も、基本的には手荷物として機内持ち込みが可能ですが、いくつかの注意点があります。
- 機器本体にバッテリーを装着したまま持ち込むのが原則
- 予備バッテリーは個別に絶縁し、専用ケースに収納
- バッテリー残量が極端に少ない場合や破損・膨張したバッテリーは持ち込み不可
- 航空会社によっては事前の申請が必要な場合もある
バッテリー容量の計算式は、mAh（ミリアンペアアワー）×電圧（V）÷1000＝Wh（ワット時）です。10000mAh（3.7V）の場合、約37Whとなり、ほとんどの航空会社で問題なく持ち込めます。安全な旅行のため、バッテリーの状態や容量を事前に確認し、ルールを守って持ち込みましょう。
航空会社別バッテリー持ち込みルール比較と事前確認ポイント
ANAの持ち込み条件と注意点
ANAでは、リチウムイオンバッテリーの機内持ち込みについて明確なルールが定められています。100Wh以下のバッテリーは制限なく持ち込み可能ですが、100Wh超160Wh以下は2個までの制限が設けられています。160Whを超えるバッテリーは持ち込みも預け入れもできません。預け入れ手荷物には一切入れられないため、必ず手荷物に入れて機内持ち込みしましょう。
また、モバイルバッテリーの容量表示（mAhやWh）は必ず確認が必要です。表示がない場合、持ち込みを断られることがあるため注意が必要です。10000mAhや20000mAhなど大容量製品は、Wh換算で制限を超えないか事前に計算しておくと安心です。ANAではバッテリーを座席上の収納棚には入れず、手元で管理することが求められます。申請が必要な場合は、チェックイン時や事前に航空会社へ連絡してください。
- 100Wh以下：個数制限なし
- 100Wh超160Wh以下：2個まで
- 160Wh超：持ち込み不可
- バッテリーは必ず手荷物に
- 定格容量の記載必須
JAL・Peachのルールと独自制限
JALとPeachでもバッテリー持ち込みルールはANAとほぼ同様ですが、運用面での違いがあります。JALは100Wh以下は制限なく、100Wh超160Wh以下は2個まで許可し、預け入れは不可です。Peachにおいても同様の基準ですが、Peachはバッテリーの容量や個数に関してより厳格な確認を行う傾向があります。
下記の表で各社の主要条件を比較します。
| 航空会社 | 100Wh以下 | 100Wh超160Wh以下 | 160Wh超 | 預け入れ | 表示ラベル必要 | 収納棚利用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ANA | 制限なし | 2個まで | 不可 | 不可 | 必須 | 手元管理必須 |
| JAL | 制限なし | 2個まで | 不可 | 不可 | 必須 | 手元管理推奨 |
| Peach | 制限なし | 2個まで | 不可 | 不可 | 必須 | 手元管理必須 |
Peachでは搭乗前にバッテリーの容量・ラベル確認を徹底されるため、事前準備が重要です。JALやPeachを利用する際も、容量計算やラベル確認、手元管理の徹底を心掛けましょう。
国際線利用時の注意点と各社の対応差異
国際線でのバッテリー持ち込みは、各国の規制や航空会社ごとの基準に注意が必要です。多くの国際線では、日本国内の基準（100Wh以下は制限なし、100Wh超160Wh以下は2個まで、160Wh超は不可）を採用していますが、一部航空会社や国によっては独自の制限や追加の申請手続きが必要な場合があります。
特にアジアや欧米の航空会社では、バッテリーの定格容量・個数・用途（ドローンやカメラ用）に関する追加確認が求められることもあります。申請が必要な場合や容量オーバーの際は、事前に航空会社へ連絡し承認を取得しておくことが重要です。
また、国際線利用時は以下のポイントを押さえましょう。
- 持ち込み前に航空会社公式サイトで最新ルールを確認
- 容量や個数に加え、「定格容量表示」がなければ持ち込み不可
- 国や航空会社ごとの追加制限・禁止品目にも注意
手荷物検査時にトラブルを避けるためにも、必ず事前確認と準備を徹底しましょう。
バッテリー容量の見分け方と規定値非表示製品への対応策
容量表記がない製品のリスクと事前確認の重要性
機内持ち込みが許可されているバッテリーには、容量やワット時（Wh）などの表記が必須です。容量表記がない製品は空港で持ち込みを拒否されるリスクが高く、預け入れや搭乗をスムーズに進めるためには事前の確認が欠かせません。特に、国際線や国内線問わず、バッテリーの容量・規格が明記されていない場合は安全上の懸念から厳格に取り扱われます。
バッテリー持ち込み時に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 製品に「mAh」「Wh」などの容量記載があるか確認
- 記載がなければメーカー公式サイトや説明書を確認
- 空港や航空会社の規定を事前に調べる
国内外の航空会社は、定格容量の明記を重視しており、ANAやJALなど主要会社も例外ではありません。容量が不明なバッテリーは持ち込みできない、または廃棄対象となるケースもあるため、事前確認が必須です。
容量確認の具体的手順と公式データ活用法
バッテリー容量が不明な場合は、まず製品本体やパッケージを確認しましょう。多くの製品には「mAh」「Wh」などが記載されていますが、もし表示がない場合は以下の手順がおすすめです。
- メーカー公式サイトで型番を検索し、仕様一覧やFAQを確認
- カスタマーサポートに連絡し、容量・Wh（ワット時）を直接問い合わせ
- 説明書や保証書など付属書類も再度チェック
Whの計算式も覚えておくと便利です。
Wh（ワット時）＝mAh（ミリアンペア時）×定格電圧（V）÷1,000
例えば「10,000mAh 3.7V」の場合、10,000×3.7÷1,000＝37Whとなります。
| 項目 | 例 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 容量(mAh) | 10,000mAh | 製品本体・パッケージ |
| 定格電圧(V) | 3.7V | 仕様表・公式サイト |
| 容量(Wh) | 37Wh | 計算式または公式表記 |
航空会社や空港の公式ガイドラインも定期的に確認し、最新情報を把握することが安全な持ち込みの第一歩です。
持ち込み不可となる前に事前準備を徹底しましょう。
機内持ち込み禁止バッテリーやトラブル事例と正しい対応方法
禁止バッテリー誤って預け入れた場合の空港対応例
空港でバッテリー類の持ち込みに関するトラブルは少なくありません。リチウムイオンバッテリーやモバイルバッテリーは、発火・事故のリスクから基本的に「機内持ち込み手荷物」としてのみ許可されています。もし誤ってスーツケースなどの預け入れ荷物にバッテリーを入れてしまった場合、保安検査やX線検査で発見されることが多いです。発見時には、空港スタッフから呼び出しがあり、手荷物として移し替えるよう指示されます。
主な対応例をまとめると、下記のようになります。
| 対応例 | 内容 |
|---|---|
| 空港で呼び出し | 預け荷物からバッテリー取り出し指示 |
| 手荷物として再検査 | バッテリーを手荷物に移し替え、再度検査 |
| 廃棄対応 | 取り出し不可の場合は空港で廃棄依頼 |
バッテリーの預け忘れを防ぐための予防策
– 搭乗前にバッテリーは必ず手荷物に入れる
– 荷物を詰める際に内容物リストを作成
– 100Wh/160Wh超など制限を必ず確認
検査時に指摘された際の申告とトラブル回避法
空港の保安検査場では、バッテリーを含む電子機器の申告が必要です。リチウムイオンバッテリーは特に厳しくチェックされるため、申告を怠るとトラブルの原因となります。検査時に指摘された場合は、落ち着いて指示に従いましょう。
検査時のポイント
– 必ずバッテリーは手荷物から取り出してトレイに置く
– ワット時（Wh）やmAhの容量表示があるか確認
– 100Whを超えるものは事前申請や航空会社の許可が必要
– 申告内容に不備がある場合、追加の確認や再検査となる
以下のようなトラブル回避のコツがあります。
- 容量や個数の制限（例: 100Wh以下は無制限、100〜160Whは2個まで）を事前に調べておく
- 質問された際は正直に申告し、根拠となる製品ラベルや仕様書を提示
- 航空会社の公式サイトでバッテリー制限を確認し、各社のルールを守る
機内での充電禁止や使用制限に関する具体例
機内ではバッテリーの使用や充電に制限が設けられています。特に2025年以降、収納棚や座席下への収納が原則禁止となり、常に手元で管理する必要があります。スマートフォンやノートパソコンの充電用にモバイルバッテリーを利用する際も、以下の制限があります。
主な制限例
– 座席の収納棚やポケットに入れたままの充電は禁止
– バッテリーは常に目視できる範囲に置く必要あり
– 異常発熱や膨張が見られた場合はすぐに使用を中止し、客室乗務員に報告
– 160Whを超えるバッテリーや定格容量表示のないものは持ち込み禁止
違反が発覚した場合、機内での回収や使用中止を求められることがあります。特に国際線やANA・JALなど大手航空会社ではルールが厳格であり、ルール違反によるトラブル防止のために、搭乗前から適切な確認と準備を心がけることが重要です。
機内持ち込みバッテリーのおすすめモデル比較と購入時の注意点
機内持ち込みに最適な容量・サイズモデル一覧
飛行機の機内持ち込みに適したバッテリーを選ぶ際は、容量・サイズ・認証の有無を重視することが重要です。特に100Wh（約27000mAh）以下であれば、国内線・国際線ともに多くの航空会社で問題なく持ち込みが可能です。以下のテーブルで主な人気モデルを比較しています。
| 製品名 | 容量(mAh) | 定格Wh | サイズ | 重量 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Anker PowerCore 10000 | 10000 | 37Wh | 92×60×22mm | 180g | 3,000円台 | 小型・軽量・急速充電対応 |
| Anker PowerCore 20000 | 20000 | 74Wh | 158×74×19mm | 346g | 5,000円台 | 2台同時充電・大容量 |
| エレコム DE-C37-10000 | 10000 | 37Wh | 63×90×23mm | 180g | 3,000円台 | USB PD対応・PSEマーク |
| RavPower RP-PB186 | 20100 | 72.36Wh | 151×66×23mm | 371g | 4,000円台 | 3ポート出力 |
| cheero Power Plus 5 | 15000 | 54Wh | 92×80×23mm | 310g | 4,000円台 | Type-C入力/出力 |
ポイント
– 100Wh以下のモデルを選ぶと安心です。
– 20000mAhまでのモデルならほぼ全ての航空会社で持ち込み可能。
– PSEマークや容量表記が明確な製品を優先しましょう。
購入時の注意点と安全基準の確認方法
バッテリー購入時に最も重視すべきは、安全基準と航空会社ルールへの適合です。国内線・国際線ともに、手荷物としてのみ持ち込みが許可され、預け入れは不可となっています。以下を必ず確認しましょう。
- 定格容量（Wh）・mAhの明記
パッケージや本体に「Wh」または「mAh」の表示があることを確認。100Whを超える場合は個数制限や事前申請が必要になることがあります。 - PSEマークの有無
日本国内で販売されるバッテリーはPSEマークが必須です。PSEマークがない場合、航空会社によっては持ち込みを断られることがあります。 - 認証マーク・メーカー保証
UL認証やCEマークなど国際的な安全基準を取得しているか、メーカー保証が付いているかをチェックしましょう。 - ラベル表示の確認
バッテリー本体にメーカー名・定格容量・型番が明記されていること。表示がない製品はトラブルの元です。 - 航空会社の公式情報を事前に確認
JALやANA、ピーチなど主要航空会社は公式サイトで最新情報を公開しています。容量や個数制限、持ち込み方法の詳細を確認しましょう。
主なチェックリスト
– 100Wh以下のモデルか
– PSE・各種認証マーク付きか
– 定格容量・型番の明記
– 航空会社ごとのルールに合致
– 保証・サポート体制の有無
安全な旅行のためには、必ず信頼できるブランドの商品を選び、購入前にラベルや認証の有無をしっかり確認してください。
最新の制度改正・国内外の規制動向と今後の見通し
国内での最新制度改正内容の詳細
2025年7月から日本国内の航空機では、バッテリーを機内持ち込みする際のルールが大幅に強化されます。リチウムイオンバッテリーを含むモバイルバッテリーは、100Wh以下であれば制限なく持ち込めますが、100Wh超160Wh以下は2個まで、160Whを超えるものは持ち込み不可です。預け入れ荷物へのバッテリー収納は禁止されており、機内では必ず手元に保管し、座席上の収納棚に入れることも禁止されました。これは過去の発火事故を背景に、国際基準に合わせて安全性を確保するための措置です。製品には定格容量の明記が必須となり、容量計算も厳格化されました。
バッテリー容量の確認方法
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必須表示 | Wh（ワット時）またはmAh（ミリアンペア時） |
| 10000mAh例 | 約37Wh（3.7V×10,000mAh÷1,000） |
| 20000mAh例 | 約74Wh（3.7V×20,000mAh÷1,000） |
海外主要航空会社の規制状況と比較
海外の多くの主要航空会社もリチウムイオンバッテリーの持ち込みについて厳格なルールを設けています。アメリカやヨーロッパの航空会社では100Wh以下は基本的に持ち込み可能、100Wh超160Wh以下は航空会社の事前承認が必要な場合が多いです。アジア諸国でも同様の基準が一般的ですが、一部では100Wh超のバッテリー自体を禁止していることもあります。日本の規制は国際標準に準拠しており、ANAやJALなど国内主要社も国際線・国内線ともに同じ基準です。
| 比較項目 | 日本 | 米国 | 欧州 | 韓国 |
|---|---|---|---|---|
| 100Wh以下 | 持ち込み可 | 持ち込み可 | 持ち込み可 | 持ち込み可 |
| 100Wh超～160Wh | 2個まで | 2個まで・承認要 | 2個まで・承認要 | 2個まで・承認要 |
| 160Wh超 | 持ち込み不可 | 持ち込み不可 | 持ち込み不可 | 持ち込み不可 |
| 預け入れ | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
今後予想される規制の方向性と利用者への影響
今後は世界的にバッテリー搭載機器の増加を受け、さらに安全管理が強化される見通しです。特に大容量バッテリーや、容量表示のない製品への規制は今後も厳しくなる傾向が予想されます。利用者は必ず事前に容量や仕様を確認し、公式サイトや航空会社の最新情報をチェックすることが求められます。バッテリーを購入する際は、容量が明記されているか、10000mAhや20000mAhなど主流モデルの正確なWh値を把握しておくことが重要です。安全なフライトのため、手荷物での適切な管理と、利用する航空会社ごとの独自ルールにも注意を払いましょう。
バッテリー持ち込み時のチェックポイント
- 容量・個数制限を事前に確認する
- 定格容量（Wh/mAh）の表記がある製品を選ぶ
- 預け入れは不可、必ず手荷物で管理する
- 航空会社の最新ルールや事前承認の要否を調べる
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