パスポート紛失や期限切れの手続き完全ガイド｜新規申請書類と警察届出の流れ

「パスポートを紛失した」「気づいたら有効期限が切れていた」――そんな時、手続きの煩雑さや費用、再発行までの期間に不安を感じていませんか？

日本では、年間およそ2万件以上ものパスポート紛失・盗難の届出があり、戸惑う方が少なくありません。紛失中に有効期限が切れてしまった場合、通常の再申請よりも必要書類や手続きが増え、さらに警察への届出や紛失証明書の取得など、慣れない流れに困ってしまうケースが多いのが現状です。

また、2025年からは新型パスポート（2025年旅券）が導入され、申請方法や必要書類にも重要な変更点が加わります。申請のタイミングを誤ると、発給手数料が最大6,000円高くなるなど、「知らないだけで損をする」リスクも潜んでいます。

このページでは、パスポートの紛失や期限切れ時に押さえておきたい基礎知識と、＜実際に使える最新の対処フロー＞をわかりやすく解説。迷いや不安を解消し、最短・最適な手続きを進めるための具体的なポイントがすぐにわかります。知らなかった手順や注意点も、一つずつ丁寧にご案内しますので、ぜひ最後までご覧ください。

パスポート紛失・期限切れ時の基礎知識と対応フロー

パスポート紛失と期限切れの法的定義

パスポートの紛失と期限切れには明確な違いがあります。パスポートを紛失した場合、そのパスポートは手続きによって「失効」扱いとなり、正式に無効となります。一方、パスポートの有効期限が過ぎた場合は自動的に失効し、特別な手続きは不要です。重要なのは、紛失時には速やかに所定の届出を行い、悪用を防ぐためにも適切な対応を取ることです。以下の表で違いを整理します。

状況	必要な手続き	法的扱い
紛失	紛失一般旅券等届出書の提出	手続きで失効
有効期限切れ	手続き不要	自動的に失効

紛失したパスポートの失効プロセス

有効中のパスポートを紛失した場合は、速やかに紛失一般旅券等届出書を最寄りのパスポートセンターや市区町村の窓口に提出する必要があります。手続き時に本人確認書類や住民票、証明写真など指定書類を準備しましょう。盗難や焼失の場合は、警察へ届け出て「受理番号」を取得し、届出書に記載します。手続き完了後、そのパスポートは法的に無効となり、同一番号での再発行はできません。

失効手続きの流れ：

1. 紛失・盗難に気付いたら速やかに警察へ届け出
2. 必要書類を準備し、窓口で紛失一般旅券等届出書を提出
3. 手続き完了後、旧パスポートは無効となる

注意点
– 紛失時は不正利用防止の観点から、放置せず手続きを行うことが重要です。

期限切れパスポートの失効と再申請の条件

パスポートの有効期限が切れると、自動的にその効力を失います。期限切れ後は特別な届け出は不要ですが、新しくパスポートが必要な場合は「新規発給申請」が必要です。期限切れのパスポートを紛失していた場合でも、原則として新規扱いの申請となります。

新規発給申請の主な条件と必要書類：

必要書類	説明
戸籍謄本または抄本	発行日から6カ月以内のもの
顔写真	規格を満たした証明写真
本人確認書類	運転免許証やマイナンバーカードなど
住民票	必要な場合のみ

手続きは各都道府県のパスポートセンターや市区町村の窓口で受付けています。東京や愛知県、神奈川県など全国どこでも基本的な流れは同じです。オンライン申請も一部自治体で可能ですが、紛失や旧パスポートが手元にない場合は窓口での本人確認が求められるケースが多くなります。

ポイント
– 期限切れのパスポートを紛失した場合でも、再発行ではなく新規扱いとなります。
– 過去のパスポートが手元にない場合でも、申請は可能です。必要書類に不備がないか事前に確認しましょう。

期限切れパスポートを紛失した場合の申請手続き

期限切れのパスポートを紛失した場合、新規発給申請の手続きが必要です。これは有効期限が切れている場合でも、パスポートが手元にない場合や、盗難・焼失のケースにも該当します。申請場所は全国のパスポートセンターや指定窓口で、地域によって受付方法や必要書類が異なるため、事前に自治体の公式サイトをご覧いただくことをおすすめします。東京都や神奈川県、愛知県などではオンライン申請も一部対応しているため、最新情報を確認してください。

新規発給申請の要件と対象者

新規発給申請は、以下のいずれかに該当する方が対象となります。

• 初めてパスポートを取得する方
• 有効期限が切れているパスポートしかない方
• 盗難や紛失、焼失でパスポートが手元にない方

申請の際の注意点
紛失や盗難の場合、本人が速やかに窓口へ赴き、必要な届け出を行う必要があります。家族や代理人による申請には制限があり、原則本人申請が求められます。また、申請前に古いパスポートを探し直すことも大切です。自宅で紛失したか、外出先かによって警察への届出も変わるため、状況に応じて対応を選びましょう。

期限切れ紛失時に必要な書類一覧

期限切れパスポートを紛失した場合に必要な主な書類は以下の通りです。

書類名	概要・注意点
一般旅券発給申請書	申請窓口で入手または公式サイトからダウンロード可
戸籍謄本または戸籍抄本	発行から6か月以内、本人確認のため必須
パスポート用写真	6か月以内に撮影、規格に合致したもの
本人確認書類（運転免許証等）	写真付きのものが望ましい（健康保険証＋住民票も可）
紛失一般旅券等届出書	紛失・盗難の場合に必ず提出

申請書や届け出書類は窓口や公式サイトで確認できます。提出前に記入漏れや写真サイズなどを確認し、スムーズな手続きに備えてください。

紛失届出書の提出タイミングと手続き

紛失届出書はパスポート申請時に必須となります。提出タイミングには以下の2つがあります。

1. 申請前に最寄りの警察署で遺失届を提出し、受理番号を控えておく
2. パスポートセンターで新規申請と同時に紛失一般旅券等届出書を提出

どちらの場合も、本人確認書類を必ず持参することが重要です。海外で紛失した場合は、現地大使館や領事館で証明書を取得し、帰国後に日本のパスポートセンターで手続きを行います。紛失届出書の記入内容に誤りがあると、申請に時間がかかる場合がありますので、正確に記入しましょう。

注意点
– 警察への遺失届は、盗難や外出先での紛失時に必要です。届け出の控えは申請時に提示を求められる場合があります。
– 期限切れパスポートを紛失した場合でも、再発行ではなく新規発給となります。
– オンライン申請の可否や必要書類は地域や受付状況によって異なるため、事前に窓口や公式サイトへの問い合わせがおすすめです。

これらの手順を丁寧に確認しながら、スムーズなパスポート申請を進めてください。

オンライン申請と窓口申請の選択肢

パスポートの紛失や期限切れに直面した場合、申請方法としてオンライン申請と窓口申請の2つの選択肢があります。どちらを選ぶかによって必要な書類や手続きが異なるため、状況に合わせた適切な申請方法を選ぶことが重要です。下記のテーブルで両者の特徴を比較し、最適な申請手順を把握しましょう。

申請方法	対応範囲	受取方法	必要書類の一部
オンライン申請	新規・切替申請（条件あり）	必ず窓口受取	顔写真・本人確認書類等
窓口申請	すべての申請・変更・紛失時対応	窓口受取	住民票・戸籍謄本等

オンライン申請の対応範囲と利点

オンライン申請は新規発給や有効期限切れの切替申請にも対応し、事前にパソコンやスマートフォンから必要情報を登録できます。本人確認や顔写真提出もオンラインで完結し、申請書類の記入ミスや待ち時間の短縮が可能です。ただし、発行されたパスポートの受け取りは必ず指定の窓口で本人が行う必要があります。オンライン申請の最大の利点は、忙しい方や遠方からの申請者でも負担を軽減できる点です。東京都や神奈川県、愛知県など主要都市ではオンライン申請の利用者が増えています。

オンライン申請ができない場合の判断基準

オンライン申請が利用できないケースもあります。例えば、氏名や本籍地に変更があった場合、過去に旅券を紛失している場合、または有効期限が切れたパスポートの情報が確認できない場合は、直接窓口での申請が必要です。さらに、盗難や焼失の際も窓口での手続きが必須となります。こうした条件に該当する場合には、迷わず最寄りのパスポートセンターへ問い合わせ、必要書類や持参物を事前に確認しておきましょう。

窓口申請の流れと受付時間

窓口申請では、住民票のある都道府県のパスポートセンターまたは市区町村役場で手続きを行います。受付時間は地域ごとに異なり、平日のみ受付のところや、土日も対応している窓口もあります。受付時には本人確認書類、戸籍謄本、顔写真、必要な申請書を提出し、申請内容に応じて追加書類が求められることもあります。

主な窓口の受付例は以下の通りです。

• パスポートセンター（都道府県庁や市役所内設置）
• 各地域の出張所
• 一部地域ではオンライン予約制

事前に公式サイトや電話で受付時間、必要書類、混雑状況を確認してから訪れると、スムーズな申請が可能です。紛失や期限切れの場合、手続きが複雑になることがあるため、早めの準備が大切です。

紛失届出と警察への届出義務

警察への紛失届出の必要性

パスポートが期限切れであっても、万が一紛失した場合は警察への届出が必要です。これは、失効した旅券でも身分証明や個人情報の悪用を防ぐために重要な手続きです。警察で紛失届を提出すると「受理番号」が発行されます。この番号は、後のパスポート再発行や新規申請時に必要になることがあります。

主な理由：
– 紛失したパスポートの不正利用防止
– 再発行手続きや新規申請時の証拠
– 万が一の盗難や第三者による悪用対策

警察への届出は、最寄りの警察署の窓口で行うことができます。特に東京都や神奈川県、愛知県など大都市圏では、混雑が予想されるため、事前に必要書類や受付時間を確認しておくと手続きがスムーズです。

紛失届出書の記入方法と提出先

パスポート紛失時には、警察署で「遺失届出書」を記入し、受理されると「受理番号」が記載された証明書が発行されます。この証明書をパスポートセンターでの手続き時に提出します。

提出の流れ：
1. 最寄りの警察署窓口で遺失届出書を記入
2. 紛失したパスポートの情報（氏名、生年月日、旅券番号、発行日など）を正確に記入
3. 受理証明書を受け取る

提出先：
– 警察署（遺失届出書の提出）
– パスポートセンター（証明書の提出）

必要な情報：
– 紛失日時・場所
– パスポートの種類・番号
– 本人確認書類

注意事項：
受理証明書は、パスポート再発行や新規申請に必須となる場合がありますので、失くさないように保管してください。

紛失一般旅券等届出書の記載項目

パスポートの再発行や新規申請時には「紛失一般旅券等届出書」の提出が必要です。この届出書には、紛失したパスポートの詳細や本人情報を正確に記入します。

下記のテーブルで主な記載項目と注意点を整理します。

記載項目	内容・注意点
氏名	本人の正式な氏名を正確に記入
生年月日	西暦で記入
紛失したパスポート番号	不明な場合は空欄でOK、判明していれば必ず記入
紛失日時・場所	できるだけ詳細に記載
紛失理由	「紛失」「盗難」「焼失」など該当項目を記入
連絡先	連絡が取れる電話番号を記載
その他	特記事項や不明点があれば記入

ポイント：
– 記入漏れや誤記があると手続きが遅れる原因となります。
– 紛失理由は正確に記載し、虚偽の内容は絶対に避けてください。

提出後は、必要書類（戸籍謄本、顔写真、本人確認書類など）もあわせて準備し、パスポートセンターでの手続きを円滑に進めましょう。

海外での紛失時の対応と帰国手続き

海外で紛失した場合の最初の対応

パスポートを海外で紛失した際は、まず現地警察への届出が必要です。これは盗難や紛失事実の証明となり、再発行や帰国手続きでも必須書類となります。次に、最寄りの大使館や総領事館（在外公館）へすみやかに連絡し、指示を仰ぐことが重要です。現地の安全確保や必要なサポートを受けるためにも、早い段階での相談が不可欠です。

主な対応手順
1. 現地警察に紛失・盗難届を提出し、証明書を取得
2. 在外公館へ連絡し、案内に従って手続きを進める
3. 必要な場合は保険会社にも連絡し、海外旅行保険の補償対象か確認

必要書類例（在外公館で求められる主なもの）

書類名	内容
警察発行証明書	紛失・盗難の証明
顔写真	旅券規格の証明写真
本人確認書類	運転免許証や健康保険証等
戸籍謄本または抄本	日本から取り寄せが必要な場合がある

帰国のための渡航書の発給手続き

パスポートを紛失し、現地での再発行が難しい場合、在外公館では「帰国のための渡航書」を発給しています。この書類は日本への帰国専用であり、他国への渡航には使用できません。一方、現地での滞在や次の旅行を予定している場合は、パスポート再発行の手続きを選ぶことも可能です。

選択肢比較

項目	渡航書	パスポート再発行
用途	日本への帰国のみ	他国への渡航も可能
有効期間	原則1回限り、短期間	通常5年または10年
必要書類	警察証明、写真、申請書等	警察証明、戸籍謄本等、写真
手続き日数目安	1～2日	数日～1週間

注意点
– 帰国書を利用した場合、日本到着後に新規パスポートが必要です。
– 申請前に在外公館へ電話やメールで必要書類や手続きの詳細を確認するとスムーズです。

帰国後の新規申請手続き

帰国のための渡航書で日本に戻った後は、新規パスポートの申請が必要です。申請は住民登録のある市区町村のパスポートセンターや窓口で行います。期限切れのパスポートを紛失した場合でも、申請時にその旨を申告しましょう。古いパスポートが手元にない場合、専用の紛失届を提出します。

新規申請の流れ
– 住民票や本人確認書類、パスポート用写真を準備
– 申請書に必要事項を記入し、窓口で提出
– 紛失届をあわせて提出し、受理番号を控える
– 通常1週間前後で新しいパスポートが交付されます

ポイント
– 申請時に古いパスポートの番号や発行日が分からない場合でも、紛失届で対応可能
– 申請窓口により必要書類が異なる場合があるため、事前に自治体の公式サイトで確認がおすすめです
– オンライン申請が可能な自治体も増えているため、最新情報をチェックしましょう

便利なチェックリスト

• 住民票
• 本人確認書類（運転免許証、健康保険証など）
• パスポート用写真
• 紛失届
• 必要に応じて戸籍謄本または抄本

このように、パスポートの紛失と期限切れが重なった場合でも、正しい手順を踏めば安全に帰国し、新たなパスポートを取得できます。必要な情報や書類を事前に整理し、窓口や在外公館との連絡を密に行うことが重要です。

自宅での紛失と捜索方法

自宅内での紛失パスポートの探し方

パスポートは自宅で保管中に、ふとしたタイミングで紛失することがあります。特に書類整理や引越しの際、思わぬ場所に紛れ込むことが多いです。まず、書類ケースやバッグ、旅行用ポーチ、引き出しの奥など、過去にパスポートを保管した可能性のある場所を丁寧に確認しましょう。

効率的な探索方法：
– 収納棚や本棚の間
– 旅行グッズと一緒に保管した箱
– 使わなくなったバッグやスーツケースのポケット
– 重要書類と一緒に保管しているファイルや封筒
– 家族に預けた場合は必ず確認

パスポート以外の貴重品や証明書も同時に確認すると、見落としを防げます。自宅で見つからない場合は、最後に使用した日や場所を思い出し、行動履歴を紙に書き出して整理するのも有効です。

紛失が確定した場合の届出タイミング

自宅で十分に探索した後もパスポートが見つからなければ、速やかに紛失届の手続きを行う必要があります。届出を急ぐ理由は、第三者による不正利用や悪用を防ぐためです。

届出までの準備期間に行うべきこと：
1. 捜索した場所と日時をメモしておく
2. パスポートの写しや番号が分かる書類を探す
3. 他の身分証明書も準備

一定期間（1～2日）冷静に探しても見つからない場合、手続きを始めましょう。早めの対応が安全確保につながります。

自宅紛失時の警察届出と証明書取得

パスポートを自宅で紛失した場合、警察署での紛失届出が必要です。最寄りの警察署に行き、紛失届を提出します。その際、本人確認書類（運転免許証や健康保険証など）の持参が求められます。

警察での手続きの流れ：
– 紛失届の記入
– 紛失状況の説明
– 紛失証明書（受理番号）の発行

この証明書は、パスポートセンターで再発行や新規申請を行う際に必須となります。提出時には、住民票や戸籍謄本、証明写真も同時に準備しておくと手続きがスムーズです。

パスポートの有効期限が切れている場合でも、紛失届の提出と証明書の取得は必要です。再発行や新規申請の際には、警察で発行された証明書が重要な書類となるため、必ず大切に保管してください。

2025年新型パスポート（2025年旅券）への切替と紛失対応

2025年旅券の特徴と従来パスポートとの違い

新しい2025年旅券は、従来型パスポートと比較して大幅なセキュリティ強化が図られています。主な特徴は以下の通りです。

特徴	2025年旅券	従来パスポート
基材	プラスチック	紙
顔写真・情報印字	レーザー印字	オフセット印刷
ICチップ	新型ICチップ搭載	従来型ICチップ
偽造対策	多重セキュリティ・加工	一部セキュリティ要素

• プラスチック基材の採用により、耐久性が向上し、長期間の使用や万が一の水濡れにも強くなりました。
• レーザー印字によって情報の改ざんや偽造リスクが大幅に低減。
• ICチップも新型となり、個人情報の保護と海外での本人確認がより正確になっています。

現在のパスポートから2025年旅券への切替条件

2025年旅券へ切り替えできるのは、以下の条件を満たす場合です。

1. 有効期限が1年未満のパスポートを所持している場合
2. パスポートの紛失や期限切れの場合には、新規発給として2025年旅券が取得できます
3. 自宅で紛失した場合や、期限切れパスポートを紛失した場合も新規申請となります

• 切替や新規申請は原則として本人が各都道府県のパスポートセンター窓口で行います。
• 東京・神奈川・愛知県など各地域での申請条件や手続き方法に違いがあるため、必ず居住地の案内をご確認ください。

新型パスポート申請時の書類と手続きの変更点

2025年旅券へ申請する際、必要書類や手続きにも新しいポイントがあります。

必要書類	2025年旅券申請	従来パスポート申請
一般旅券発給申請書	〇	〇
証明写真	新規格（サイズ厳格）	従来規格
戸籍謄本または抄本	〇	〇
本人確認書類	〇	〇
紛失届（紛失時）	〇	〇

• 証明写真は新しい規格が導入され、背景や顔の大きさ、サイズに厳しい基準が設けられています。スマートフォン撮影の場合も細心の注意が必要です。
• パスポートを紛失した場合や有効期限が切れた場合は「紛失一般旅券等届出書」の提出が必須です。
• オンライン申請も一部自治体で対応が始まっていますが、現時点で期限切れパスポートの紛失時は窓口での手続きが中心です。
• 古いパスポートが手元にない場合でも、申請は可能ですが、申請時に過去の旅券番号や発行地の情報が必要になることがあるため、事前に確認しましょう。

主な注意点
– 有効期限が切れたパスポートを紛失した場合でも、速やかに最寄りの窓口で届出と新規発給の申請を行うことが大切です。
– 紛失届を出すことで、悪用のリスクを防ぐことができます。
– 申請手続きや書類に不安がある場合は、パスポートセンターや各自治体の公式サイトをご覧いただき、電話等で事前に確認することをおすすめします。

申請から発給までの期間と受取期限

新規申請の標準的な発給期間

パスポートの新規申請では、申請方法や地域によって発給までの期間が異なります。窓口での申請の場合、一般的には約1週間から10日ほどでパスポートが発給されます。一方、オンライン申請を利用した場合も発給日数は大きく変わりませんが、申請内容や確認事項がある場合は多少遅れることがあります。東京都や神奈川県など大都市圏では、繁忙期に申請が集中するため、通常より日数がかかることもあります。

以下の表で、主な申請方法ごとの発給期間を比較しています。

申請方法	発給までの標準日数	注意点
窓口申請	約7〜10日	地域や混雑状況で変動あり
オンライン申請	約7〜10日	書類不備時は遅延する場合

申請時には必要書類（写真、戸籍謄本、本人確認書類など）をしっかり揃え、住民登録地の窓口や指定のセンターに提出してください。発行後は受取期限に十分注意しましょう。

発行後6か月以内の受取義務

パスポートが発行された後、6か月以内に受け取ることが義務付けられています。この期間を過ぎてしまうと、パスポートは未交付失効となり、受け取ることができません。未交付失効となった場合、再度申請が必要となり、通常の申請手数料よりも割増しで支払う必要があります。6か月以内に受け取ることは、国際的な身分証明書としてのパスポートの重要性を維持するためです。

• 発行日から6か月以内が受取期限
• 期限を過ぎると未交付失効扱い
• 再申請時は手数料が高くなる

パスポートセンターや市区町村の案内ページで、受け取り方法や期限を必ず確認してください。

受取期限を超過した場合のペナルティ

パスポートの受取期限を過ぎると、未交付失効となり、5年以内に再度申請する場合は通常より6,000円高い手数料が必要です。これは、発行済みのパスポート管理にかかるコストや、再発行の事務手続きが増加するためです。例えば、東京都や愛知県、神奈川県など都市部のパスポートセンターでも同様の対応が行われています。

区分	通常手数料	未交付失効後の手数料
10年用パスポート	16,000円	22,000円
5年用（12歳以上）	11,000円	17,000円

受取期限を守るためのポイントは以下の通りです。

• パスポートの交付通知書を受け取ったら速やかに受領
• 窓口の開設時間や必要書類を事前に確認
• 万が一期限切れや紛失の場合は、速やかに窓口へ相談

こうした対策を講じることで、余計な手数料や手間を避けることができます。パスポートの管理と受取期限には十分注意しましょう。

紛失・期限切れパスポートに関するよくある質問と対応

期限切れパスポートを捨ててしまった場合の対応

期限切れのパスポートを誤って捨ててしまった場合、多くの方が申請時に不安を感じます。パスポートは正式な身分証明書ですが、有効期限が切れたものを廃棄しても罰則はありません。ただし、申請時には過去の旅券番号や発行日が必要となるケースがあります。紛失と廃棄の違いは、紛失の場合は「紛失届」の提出が必要で、単に廃棄した場合はその旨を窓口で申告します。

状況	必要な手続き	注意点
紛失	紛失届の提出	警察への届出が必要な場合あり
廃棄	廃棄の事実を申告	新規申請扱い・追加書類が必要になることがある

• パスポート番号や発行日が不明な場合は、申請窓口でその旨を伝え、指示に従ってください。

申請前のパスポートが見つからない場合の申請可否

パスポートの有効期限が切れており、申請前に手元にない場合でも、新規申請は可能です。必要な書類は通常の新規申請と同様ですが、以前のパスポート情報（番号や発行日）が分からない場合は、事前に住民登録のある自治体やパスポートセンターに相談しましょう。

• 必要書類例
  1. 戸籍謄本または抄本
  2. 本人確認書類（運転免許証・マイナンバーカード等）
  3. 顔写真
  4. 住民票（必要な場合）

紛失届の提出や、状況に応じて追加の証明書類が求められることもあります。

紛失したパスポートが後から見つかった場合

新規発給や再発行手続き後に、以前紛失したパスポートが見つかることがあります。見つかった期限切れパスポートは、再度利用することはできません。原則、パスポートセンターに返納する必要があります。自宅で保管する場合でも、個人情報流出防止のため厳重に管理してください。

ケース	取扱い
新しいパスポート取得前	紛失届を取り下げ可能
新しいパスポート取得後	古いパスポートは返納または適切に廃棄

氏名変更がある場合の紛失・期限切れ時の申請

戸籍上の氏名変更後に、期限切れや紛失したパスポートの再発行や新規申請をする場合、以下の追加書類が必要です。

• 新姓・新名の戸籍謄本または抄本
• 本人確認書類（新しい名前でのもの）

氏名変更に伴う手続きは、通常の新規申請と同様となるため、申請前に必要書類を確認しましょう。

期限切れパスポートの返却義務と返納方法

期限切れパスポートは、必ずしも返却義務はありませんが、新しいパスポート申請時に返納を求められることがあります。返納時には、旅券に穴が開けられ、無効化されます。うっかり返納を忘れても、罰則はありませんが、万一の個人情報流出を防ぐためにも、適切な返納が推奨されます。

• 返納方法
  1. パスポートセンターの窓口へ持参
  2. 穴あけ処理後、返却またはセンターで保管

注意点
有効期限切れのパスポートを長期間自宅で保管する場合は、厳重な管理を心がけましょう。不安がある場合は、最寄りのパスポートセンターへ相談してください。